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八女民俗資料館について

 
  八女地方は、農業と伝統工芸を基幹産業として発展してきました。
 八女の民俗芸能は、江戸時代から受け継がれた伝統工芸に根ざした
 文化も多く特に、八女福島仏壇や八女提灯、久留米絣の職人が携わっ
 て生まれた からくり人形を上演・奉納する、国の重要無形民俗文化財
 に指定されている「八女福島燈篭人形」 屋台原寸大で複製し展示し
 八女地方の民俗と伝統文化がご覧になれます。


開館時間 9:00〜17:00 (月曜・年末年始休館)
入館料 無料
所在地 福岡県八女市本町2番地の123の2
電話番号 0943-22-3545
FAX番号 0943-22-3144
お問合せ 八女伝統工芸館

施 設 紹 介

    1階…八女福島の燈籠人形屋台(実物大模型)・関連資料
      八女地方の伝統芸能パネル展示、八女伝統芸能映像コーナー、事務室
  
  2階…常設展示場(農業を中心とした民俗資料、八女茶に関する資料の展示)

 
   八女福島の燈籠人形◆ 八女福島の燈籠人形屋台を原寸大で複製し展示  
 〈はじめに〉
  郷土民俗芸能としての「八女福島の燈籠人形」の歴史は古く、江戸時代の中期、延亨元年(1744)の頃より270年に わたり庶民の手により受継がれ、現在は「八女福島の燈籠人形保存会」により保存伝承されています。
  人形遣い、唄方・囃子方、衣裳方など総勢40名という大がかりな人数で行われます。見どころは、「送り渡し」と呼ば れる、横遣い人形が舞台の左右に移動する動きと「素抜き」と呼ばれる衣裳の早変わりがあります。
 1952年(昭和27年)、福岡県無形文化財指定
1977年(昭和52年)、 国指定重要無形民俗文化財指定 秋分の日を含み3日間、伝統工芸館より徒歩5分、福島八幡宮の「放生会」で上演・奉納されます。
   



横遣い人形
(操作のからくり部分)

 〈展示演目:「吉野山狐忠信初音之鼓」解説〉
 壇ノ浦で平家滅亡の大功をたてた源九郎判官義経(ミナモトノクロウホウガンヨシツネ)は、朝廷から兄・頼朝を討てという謎を秘めた初音之鼓(ハツネノツヅミ)を賜りました。
やむを得ずこれを受けた義経は、一生鼓を打つまいと決心するのですが、疑い深い頼朝は義経追捕の兵を差し向けます。
 義経は、追われて吉野山に身を隠しました。義経を慕う静御前(シズカゴゼン)は、佐藤忠信(サトウタダノブ)に守られて吉野山に逢いに行きます。ところが、そこにはもう一人の忠信がいました。義経は、どちらが本当の忠信か見分けるように静御前に命じました。
 実は・・静御前の供の忠信は、鼓の皮となった親狐を慕って付いてきた子狐が忠信に化けて静御前を守ってくれたことを知りました。その孝心に打たれた義経は、源九郎の名を添えて狐忠信に初音之鼓を与えるのでした。
 〈屋 台〉
 
実際に使われる屋台は、高さ6m、幅15m、奥行5mの屋台と高さ8m、幅14m、奥行6mのふたつの屋台があり、芸題によって使い分けます。
 
下遣い場・横遣い場・囃子場の三層二階建てになっており、組立て、取り壊 しが自由に出来るように一本の釘やカスガイも使っていません。
 
建物全体は金箔、銀箔や漆塗りで出来ており、これは福島仏壇を造る技法の基になったと思われ、優雅さ精巧さは文楽の人形浄瑠璃に匹敵するとさえ言われています。
 〈人 形〉
 下遣い人形、横遣い人形、飾り人形の3種類あります。
 人形は細木によって作られ、体の関節部分は鯨の髭をバネとして利用しそれぞれに結び付けられた糸を屈伸させ、自由に動くようになっています。また、衣装は早替りのため紐を付け、これを引き抜くようになっています。
人形を操る際の横遣いの方法は、 全国でも殆ど見ることができない特殊な技術です。
 〈囃子方〉
 屋台の上(三層)で 唄 ・三味線 ・太鼓 ・鼓を担当する人たちは「囃子方」と呼ばれ、総勢15名〜16名になります。
 <狂言方>
 拍子木を打ち、囃子方と人形の遣い手の呼吸を合わせる役割を担う。
 〈衣装方〉
 上演ごとに衣装や顔などの早変わりが行われるため、上演と上演の合間に人形の着付けや点検を行います。
 <後見役>
 屋台全面、左右に一人ずつ(市内の希望者が)交代で子どもたちが座ります。
 〈芸題・演目〉
 
約30種類あるといわれています。近年では、下記4つの芸題が毎年順番に保存会により上演されます。
・「春景色筑紫潟名島詣」(はるげしきつくしがたなじまもうで)
・「玉藻の前」
まものまえ)
「薩摩隼人国若丸厳島神社詣
(さつまはやとくにわかまるいつくしまじんじゃもうで)
「吉野山狐忠信初音之鼓」
(よしのやまきつねただのぶはつねのつづみ)

横遣い人形

下遣い人形 

国指定重要無形民俗文化財指定 「八女福島の燈籠人形」公演風景

 
270年以上の歴史があり、

八女伝統工芸館より

徒歩5分の

福島八幡宮において、

毎年秋分の日を
 
含めて3日間、

公演されます。

八女福島の灯籠人形(福岡インターネットテレビより)
  ◆八女市の民俗芸能紹介  〜館内に写真入解説パネルを展示しています〜
 国指定重要無形民俗文化財
八女福島の燈籠人形

【開催場所】
 八女市本町
 福島八幡宮境内
【開 催 日】
 9月の秋分の日を含む3日間
 「八女福島の燈籠人形」は、福島八幡宮放生会の 奉納行事として上演されてきました。釘やかすがいを1本も使わずに組み立てられた、二階建て・三層構造の屋台の中で、囃子に合わせて人形を操るからくり人形芝居です。
 操られる人形は、横遣いと下遣いに分かれており、特に横遣いでは、人形の横から操作する約2m程の棒の動きを人形台の歯車仕掛けに伝えることによって人形を動かします。
 この技術は我が国では唯一、八女福島の燈籠人形にだけ見られる特徴です。
 福岡県指定無形民俗文化財
旭座人形芝居

【開催場所】
 八女市黒木町笠
 旭座人形芝居会館
【開 催 日】
 11月3日
 「旭座」の起源は、明治5年(1872)頃といわれ、当初は、祝いの席で瓢箪や徳利などを浄瑠璃に合わせ操った簡素なものだったといわれます。
 その後、本格的に人形を買い入れ外題を増やし、農閑期には八女茶の宣伝を兼ねて県内各地の興行に回り好評を博しました。
 明治40年(1907)、旭日に大鷹をデザインした引幕の寄贈を受け、それまでの「鰐八座」から
「旭座」と呼ばれるようになりました。
 第二次大戦中・後の衰亡の危機を乗り越えて、昭和30年に福岡県無形文化財指定に際し、「旭座人形芝居」を正式名称とし八戸による保存会も発足し、家族ぐるみで継承されています。


 福岡県指定無形民俗文化財
田代の風流

【開催場所】
 八女市黒木町田代
 八龍神社
【開 催 日】
 12月8日
 
 祭りの形態は、一般に「神幸祭」として行われているものと同様で、黒木町田代地区では毎年12月6日に氏神のお下りがあります。持ち回りで担当する「座主」の家に二泊し、12月8日に還御しますが、その際の行列が「田代の風流」として知られています。
 先払を先頭に思い思いに趣向を凝らした18の諸役が滑稽な踊りを披露しながら御露しながら輿とともに神社へ向かいます。
 御輿を収めた後、舞を奉納して祭りは終わります。
 
 福岡県指定無形民俗文化財
は ん や 舞

【開催場所】
 八女市星野村
 麻生神社

【開 催 日】
 9月18日に近い日曜日 
 
 「はんや舞」は、星野村麻生地区のの麻生神社に奉納される郷土芸能で、風流(打楽)と扇舞とから構成され、赭熊(シャグマ)をかぶり太刀を背負った若者が囃子方の笛に合わせて風流を演じた後、舞いを奉納します。
 はんや舞は、裃を着け扇をもった20名程の舞い手がはんやの掛け声を伴う古謡を歌いながら、扇を閉じたり開いたりして舞います。
 舞の歌詞の中には、室町時代から江戸初期にかけて流行した歌謡集「閑吟集」や「隆達小歌集」などからとられたものもあり、はんや舞は風流系小歌踊りの民俗芸能として、中世の名残りをとどめる全国的に極めて貴重な存在です。


 福岡県指定無形民俗文化財
八女津媛神社の浮立


【開催場所】
 八女市矢部村
 八女津媛神社境内
【開 催 日】
 11月の第3日曜日(5年毎)
 八女津媛神社は、八女地方の古い地主神と考えられ、八女の地名の起こりとされています。八女津媛神社の浮立は、神社に五穀豊穣や無病息災を祈願し、その御願成就に奉納する行事です。
 この浮立は、県内でも最大規模の祭りで、筑後地方各地に伝わる風流の集大成された形と考えられます。
 祭りは七戸の神課(神家)によって代表され、編成は、笛方、真法師1名、太鼓打2名、小太鼓打2名、鉦打2名、むらし2名、猿面2名、御幣持1名などのほか、思い思いに仮装した老若男女が囃子方に多数参加します。
 現在は伝承活動として、小学生、中学生により毎年11月の「矢部まつり」に公開しています。
 八女津媛神社氏子による本来の浮立は、5年に1回奉納公開されます。


 八女市指定無形民俗文化財
岩崎の子ども川まつり

【開催場所】
 八女市岩崎地区内
【開 催 日】
 7月上旬
 「岩崎の子ども川まつり」は、毎年7月上旬に八女市岩崎地区で行われる川祭りで、五穀豊穣や水難回避を祈願する川祭りは市内各地で行われていますが、岩崎の川祭りは、準備段階から子ども達が主体となり進めるところに特徴があります。
 祭りの日までに男女別々の場所に集まりで飾り竹を準備し、長さ10mの真竹に麦藁で作った「ドンバラ」(酒の肴)や「ダゴ」(酒樽)、子どもの名前を書いた短冊を飾ります。
 当日は、男子は宇佐八幡宮から、女子は岩崎公民館から出発し、元気に掛け声をかけながら用水路など水に関係のある場所に飾り竹を奉納します。
 

 八女市指定無形民俗文化財
柳島の十七夜
(あめがたまつり)


【開催場所】
 八女市柳島
 観音堂(若宮神社境内)
【開 催 日】
 1月17日
 毎年1月17日の夜に八女市柳島の観音堂前で開催される祭りです。
 祭り当日は、観音堂前の広場に作られた、高さ11〜12mの大きな「ほんげんぎょ」に打上げ花火の合図とともに観音堂の灯明の火が点火されます。
 言い伝えによると、今から約800年前、黒木城主の正室が矢部川に身を投げました。その時胸に抱いていた観音像がこの柳島の地に流れ着き、通りかかったあめがた売りが引き上げて祭ったということです。
 あめがた売りはすぐに藁束を焚いて暖め、あめがたをお供えしたことから十七夜の祭礼を「あめがた観音」とも呼んでいます。
 1年間を火災から守り、身体にとりつく悪霊を払う伝統行事として、現在も町内で守り継がれています。その日境内ではあめがたが売られます


 八女市指定無形民俗文化財
土橋八幡宮神幸行事

【開催場所】
 八女市本町
 土橋八幡宮
【開 催 日】
 10月17日〜10月19日
 「土橋八幡宮神幸行事」は、10月17日に土橋八幡宮から上稲富の御旅所まで神幸を行い、10月19日に土橋八幡宮に還幸する行事です。
 行列は、宮総代が先導に立ち、汐井、バレン、槍、鉾の後に大太鼓、赭熊(シャグマ)を被った子どもの神楽隊12名、曳(ヒキ)縄を持った子ども数十名、後に御輿、若者が演じる獅子舞が続き、幟が隊尾につきます。
 浮立は、この道行きの途中で催される行事で、鉦、太鼓等にによる神楽、獅子舞が演じられます。

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